発泡スチロールは、梱包材や断熱材として広く使用されている軽量で便利な素材です。
しかし、その捨て方には注意が必要です。
今回の記事では、発泡スチロールの正しい捨て方や注意点について詳しく解説します。
この記事を参考にして、適切に発泡スチロールを処分しましょう。
発泡スチロールは燃えるごみか燃えないごみか?
発泡スチロールの捨て方は、住んでいる自治体によって異なります。
発泡スチロールがどのごみに分類されるかは、自治体のごみ分別ルールによって決定されるため、正しい情報を得ることが重要です。
以下に、自治体ごとの取り扱い方の例を紹介します。
燃えるごみとしての扱い
発泡スチロールは一部の自治体では「燃えるごみ」として分類しています。
これは、発泡スチロールがプラスチックの一種であり、焼却処理が可能なためです。
東京都(北区・渋谷区・墨田区など)やさいたま市、千葉市、福岡市などは燃えるゴミとして分類されています。
燃やす際には高温で焼却することで有害物質の発生を抑えられますが、それでも微量のダイオキシンや悪臭が発生する可能性があるため、適切な処理が求められます。
また、発泡スチロールは体積が大きいため、ごみ袋に入れる際には小さく砕いてから袋に詰めると、効率的に収集されます。
プラスチックごみ(資源ごみ)としての扱い
多くの自治体では、発泡スチロールを「プラスチックごみ」(資源ごみ)として分類している場合が多いです。
この場合、収集日は通常の燃えるゴミと異なることが多く、専用の回収日や収集場所での処分が必要です。
ただし、使用されていた用途によって捨て方が異なる場合もあります。
例えば、横浜市では発泡スチロールの捨て方を以下のように指定しています。
商品の梱包や緩衝材として使用されていた場合は、週1回の「プラスチック製容器包装」の収集日にお出しください。お出しいただく際は、砕くなどして50cmより小さくしていただくようお願いいたします。
発泡スチロールそのものを商品として購入された場合は、一番長い辺が50cm未満の場合は、週2回の「燃やすごみ」の収集日に、透明または半透明の袋に入れてお出しください。50cm以上の場合は、「粗大ごみ」で出してください。
発泡スチロールの自治体ごとの捨て方
自治体によって発泡スチロールの捨て方が異なるため、住んでいる地域のルールに従うことが重要です。
以下に、一般的な捨て方を紹介します。
ゴミ収集日に出す
多くの自治体では、指定されたゴミ収集日に発泡スチロールを出せます。
この際、ごみ袋に「プラスチックごみ」または「燃えるごみ」として分別する必要があります。
また、大型の発泡スチロールは分解して小さくしてから出すよう指示される場合があります。
専用の回収場所に持ち込む
一部の自治体では、発泡スチロールを専用のリサイクル施設や回収場所に持ち込むことが求められます。
これにより、リサイクルの効率が向上し、環境への負荷が軽減されます。
持ち込む際は、事前に電話やインターネットで受付時間や手続きについて確認することが大切です。
不用品回収へ依頼する
発泡スチロールを大量に処分する場合、不用品回収業者に依頼するのが便利です。
自治体の回収では対応しきれない大きなサイズや多量の発泡スチロールでも、業者であれば適切に分別・リサイクルを行ってくれます。
特に引越しや商品の梱包材などで発生した大量の発泡スチロールには最適な方法です。
メリット
- 自宅まで回収に来てくれるため、重いものを運搬する必要がない
- 最短即日で回収が可能なため、急ぎの際に便利
- 他の不用品もまとめて処分できるため、引っ越しの際などに便利
デメリット
- 費用がかかることがある
発泡スチロールを捨てる際の注意点
発泡スチロールを捨てる際には、いくつかの注意点があります。
これらを守ることで、環境への影響を最小限に抑え、リサイクル率を向上させることができます。
汚れを取り除く
発泡スチロールに食べ物の残りや汚れが付着している場合、リサイクル処理が困難になることがあります。
捨てる前に、できる限り汚れを取り除いてください。
特に食品用トレイや包装材として使用された発泡スチロールは、洗浄してから捨てることが推奨されます。
大きさを小さくする
大きな発泡スチロールは、そのままではゴミ収集車やリサイクル施設で処理が難しい場合があります。
可能であれば、小さく切り分けてからゴミ袋に入れるようにしましょう。
これにより、収集や処理が容易になり、効率が向上します。
発泡スチロールの種類を確認する
発泡スチロールには、一般的な白い発泡スチロールの他に、断熱材として使われる青い発泡スチロールや、食品用トレイなど特殊な加工が施されたものがあります。
これらの処分方法が異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。
ゴミ袋の使用方法
発泡スチロールを捨てる際は、指定のゴミ袋を使用することが求められます。
自治体によっては、透明なゴミ袋を使用することで中身を確認しやすくし、リサイクル効率を向上させることを推奨している場合もあります。
自治体以外の発泡スチロールの捨て方
自治体の収集以外にも、発泡スチロールを処分する方法はいくつかあります。
リサイクルショップや回収ボックス
一部のリサイクルショップや大型スーパーでは、発泡スチロールの回収ボックスを設置している場合があります。
これらの場所を利用することで、リサイクルに協力しながら発泡スチロールを処分できます。
不用品回収業者
不用品回収業者に依頼することで、発泡スチロールを含む不要なアイテムを一度に処分できます。
電話一本で回収しに来てくれるため、自分で運搬する必要がないのもメリットです。
また、不用なものをまとめて回収してくれるのもメリットです。
その他家電や家具で不用品がある場合は併せて回収してもらえます。
メーカーや販売店への返却
一部の家電製品や家具には、購入時に発泡スチロールが梱包材として使用されています。
これらの発泡スチロールを販売店やメーカーに返却することで、適切にリサイクルされることがあります。
購入時に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
発泡スチロールの捨て方は、自治体によって異なるため、地域のルールに従うことが大切です。
燃えるゴミや燃えないゴミ、リサイクル可能なプラスチックゴミとして分類される場合があり、正しく分別することで環境への負荷を軽減できます。
また、発泡スチロールを捨てる際には、汚れを取り除く、小さく切り分けるなどの注意点を守ることが重要です。
自治体以外の方法としては、リサイクルショップや不用品回収業者の利用、メーカーへの返却などがあります。
これらの方法を活用して、発泡スチロールを適切に処分し、環境に優しい行動を心がけましょう。