寒い冬に欠かせないヒーターも、使用しなくなったり、故障したりすれば処分する必要があります。
しかし、電気製品であるヒーターの処分方法は少し複雑です。
安全に捨てるためには、正しい方法を理解しておくことが大切です。
この記事では、ヒーターの処分に困っている方に向けて、安全でスムーズにヒーターを捨てるための処分方法を紹介します。
ヒーターは何ごみ?
ヒーターを処分する際、まず気になるのは「ヒーターは何ごみか?」という点です。
ヒーターの種類やサイズによって、処分方法が異なります。
電気ヒーターやガスヒーターなど、ヒーターのタイプによっても分類が異なるため、正しい処分方法を確認しておきましょう。
小型ヒーターは「不燃ごみ」
コンパクトな電気ヒーターやファンヒーターなど、家庭で使用する小型ヒーターは、多くの場合「不燃ごみ」に分類されます。
これらは、自治体の指定されたごみ袋に入れて通常の収集日に出すことが可能です。
ただし、ヒーターのサイズや材質によって異なる場合があるため、自治体のごみ分別ルールを確認することが重要です。
大型ヒーターや石油ヒーターは「粗大ごみ」
大型のヒーターや石油ヒーターは「粗大ごみ」として扱われることが一般的です。
特に、石油やガスを使用するタイプのヒーターは、安全面の配慮が必要です。
自治体によっては、石油やガスを完全に抜いた状態でないと回収してもらえないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
リサイクル家電ではない
ヒーターは冷蔵庫やエアコンなどのリサイクル法の対象製品ではありません。
しかし、再利用できる素材が含まれている場合は、自治体によってリサイクルセンターで回収されることもあります。
リサイクル可能な施設があれば、持ち込んで処分できることも考えておきましょう。
ヒーターの処分方法5選
ヒーターを処分する方法にはいくつかの選択肢があります。
ここでは、代表的な5つの処分方法を紹介し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
自治体の粗大ごみ回収を利用する
最も一般的なヒーターの処分方法は、自治体の粗大ごみ回収を利用することです。
特に、家庭で使用する大型ヒーターや、石油やガスを使うヒーターは、粗大ごみとして回収されます。
自治体の粗大ごみ回収に申し込むには、以下の手順を踏むことが多いです。
- 自治体のウェブサイトや電話で粗大ごみの回収を予約
- 指定の粗大ごみ処理券を購入し、ヒーターに貼り付け
- 指定された日に回収場所にヒーターを出す
メリット
公的なサービスなので安心
費用が比較的安価(数百円~数千円程度)
デメリット
自分で回収場所まで運ぶ必要がある
回収日が限られている
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、ヒーターを自宅まで回収に来てもらえるため、自分で運び出す手間が省けます。
特に大型のヒーターや重たいものを処分する際には、便利です。
業者によっては、即日対応してくれるところもあります。
メリット
自宅まで回収に来てくれるので手間がかからない
即日対応や時間指定ができる場合もある
デメリット
費用がかかる(業者によって異なる)
悪質な業者に注意する必要がある
オイルヒーターの処分方法はこちらの記事で紹介しています。
2リサイクルショップや中古品買取店に売る
まだ使用できる状態のヒーターであれば、リサイクルショップや中古品買取店に持ち込んで売ることができます。
特に、比較的新しいモデルや、人気のあるブランドのヒーターは需要があるため、買取してもらえる可能性が高いです。
店舗に持ち込むのが難しい場合は、出張買取を依頼できるサービスを利用すると良いでしょう。
メリット
売却して収益を得られる
環境に優しい処分方法
デメリット
古いモデルや故障しているヒーターは買取不可の場合もある
持ち込む手間がかかる
フリマアプリやオークションサイトで売る
フリマアプリやオークションサイトを利用して、ヒーターを個人間で売買することも可能です。
まだ使用できるヒーターであれば、こうしたサイトで売却することで、処分費用をかけずに収益を得られます。
ただし、発送や梱包の手間がかかるため、大型のヒーターにはあまり向いていないかもしれません。
メリット
自分のペースで売却できる
高値で売れる可能性がある
デメリット
発送や梱包の手間がかかる
買い手が見つからない場合もある
知人や団体に譲る・寄付する
まだ使えるヒーターを捨てるのがもったいないと感じる場合、知人や地域の団体に譲る、または寄付するという方法もあります。
譲渡や寄付をすることで、誰かに有効に使ってもらうことができ、環境にも配慮した処分方法です。
特に、学校や福祉施設ではヒーターの需要がある場合があります。
メリット
環境に優しい
誰かの役に立てる
デメリット
受け入れ先を探す手間がある
使用頻度が少なく、引き取ってもらえない場合がある
ヒーターを無料で処分できる方法はある?
ヒーターの処分には通常費用がかかりますが、無料で処分できる方法もいくつかあります。
ここでは、ヒーターを無料で処分するための代表的な方法を紹介します。
新しいヒーターを購入する際の引き取りサービス
家電量販店やインターネット通販では、新しいヒーターを購入する際に、古いヒーターを無料で引き取ってもらえるサービスを提供していることがあります。
このサービスは、特に家電量販店や大型のオンラインショップで実施されており、購入時に「不要家電回収」オプションを利用することで、簡単に処分できます。
地域の不用品回収イベントを利用する
自治体や地域団体が主催する不用品回収イベントでは、ヒーターのような電化製品も無料で回収してくれることがあります。
こうしたイベントは、不定期で開催されることが多いため、自治体の広報誌やホームページでチェックしておくと良いでしょう。
リサイクルショップでの買取
まだ使える状態のヒーターであれば、リサイクルショップで買取を依頼することで、無料で処分できるだけでなく、場合によっては収益を得られる可能性があります。
特に、最新型や人気の高いヒーターであれば、高値で買い取ってもらえることもあります。
ヒーターの処分の注意点
ヒーターを処分する際には、いくつかの注意点があります。
適切に処分しないと、安全面や法律面で問題が生じる可能性があるため、以下のポイントに気をつけて処分を進めましょう。
燃料は完全に抜いておく
石油やガスを使うタイプのヒーターは、処分前に燃料を完全に抜いておきましょう。
燃料が残っていると、自治体や業者に回収を拒否されることがあるため、必ず安全な場所で燃料を使い切り、ヒーターを空にしておきましょう。
燃料が残っている場合、引火の危険性があり、事故につながる恐れがあります。
分解や解体は行わない
ヒーターを自己流で分解したり解体するのは危険です。
特に電気ヒーターやファンヒーターの内部には、電気回路や高温になる部品が含まれており、誤って触れると感電ややけどのリスクがあります。
処分の際は、ヒーターの分解はせず、業者や自治体のルールに従ってそのまま引き渡すようにしましょう。
リチウムイオン電池の有無を確認
最近の電気ヒーターの中には、リチウムイオン電池を内蔵している製品もあります。
リチウムイオン電池は、通常のごみとして捨てることができず、自治体の特別な回収方法やリサイクル業者に依頼する必要があります。
ヒーターにバッテリーが内蔵されている場合は、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで処分方法を確認しましょう。
処分前に保証や修理オプションを確認する
ヒーターを処分する前に、メーカー保証や修理サービスがまだ有効かどうかを確認しましょう。
特に、高価なヒーターや新しいモデルであれば、保証期間内であれば修理や交換が可能な場合があります。
処分する前に、故障や不具合の原因を確認し、修理や再利用できるかどうかを検討することも大切です。
近隣に迷惑がかからないよう配慮する
ヒーターの処分をする際、回収日や回収場所に正しく出すことも重要です。
粗大ごみや不用品回収業者に依頼した場合、回収日まで放置すると近隣住民に迷惑をかける可能性があります。
大きなヒーターを玄関や駐車場に長時間放置せず、指定された時間や場所にきちんと出すようにしましょう。
ヒーターの処分は不用品回収がおすすめ
ヒーターを手軽に処分したい場合、不用品回収業者を利用するのが最も便利で安全な方法です。
特に、大型のヒーターや燃料を使うヒーターは自分で運び出すのが難しいため、業者に依頼することでストレスなく処分することができます。
また、業者によってはリサイクル対応やリユースが可能なヒーターであれば、買取もしてもらえることがあります。
自宅まで回収に来てもらえる
不用品回収業者の大きなメリットは、自宅までヒーターを取りに来てもらえることです。
ヒーターは重くてかさばるため、自分で自治体の粗大ごみ回収場所まで運ぶのは大変ですが、業者に依頼すれば自宅の玄関先まで来て回収してもらえるので、手間がかかりません。
即日対応や時間指定が可能
不用品回収業者は、多くの場合、即日対応や時間指定が可能です。
特に引っ越しや急いで処分したい場合には、時間の融通が利く業者を選ぶと良いでしょう。
インターネットや電話で簡単に予約でき、スケジュールに合わせて回収を依頼できます。
費用はかかるが安心して利用できる
不用品回収業者を利用する際には費用がかかりますが、その分スムーズかつ安心して処分を任せられます。
業者によって料金は異なりますが、事前に見積もりを依頼し、透明な料金体系の業者を選ぶことで、不当に高額な請求を避けることができます。
また、信頼できる業者を選ぶことで、不法投棄などの問題を防ぐことができるので、安全にヒーターを処分できます。
他の不用品もまとめて処分できる
不用品回収業者を利用する場合、ヒーターだけでなく、他の不要な家電や家具も一緒に処分できるのが便利です。
特に、引っ越しや大掃除の際に大量の不用品をまとめて処分したい場合、業者に依頼すれば一度に片付けられるため、効率的に家の中を整理することができます。
まとめ
ヒーターの処分方法には、自治体の粗大ごみ回収や不用品回収業者、リサイクルショップの利用、フリマアプリでの販売、寄付など、さまざまな選択肢があります。
ヒーターの種類や状態、処分の緊急度に応じて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事を参考にして、あなたに合ったヒーターの処分方法を見つけ、安全に処分を進めましょう。