モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレットなどの充電に欠かせないアイテムですが、使い終わった後の処分に困る方も多いのではないでしょうか。
実は、モバイルバッテリーは家庭ごみとして捨てられず、適切な方法で処分しなければなりません。
本記事では、モバイルバッテリーが何ごみに該当するのか、回収ボックスの使い方と設置場所、さらにその他の捨て方や処分時の注意点について詳しく解説します。
モバイルバッテリーは何ごみ?
まず、モバイルバッテリーがどのようなごみに分類されるのかを理解しておくことが重要です。
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を内蔵しているため、一般的な家庭ごみや粗大ごみとして捨てることはできません。
1. リチウムイオン電池を内蔵した製品
モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池という特殊な電池を使用しています。
この電池は、誤って家庭ごみとして廃棄されると、燃えたり爆発したりする危険性があります。
そのため、リチウムイオン電池を内蔵した製品は、通常のごみとして捨てるのではなく、適切な処分方法が必要です。
2. モバイルバッテリーの分類
モバイルバッテリーは一般的に「小型家電リサイクル法」に基づいて処分されるべき製品とされています。
この法律では、使用済みの小型家電製品を資源として再利用するための回収が義務付けられています。
したがって、モバイルバッテリーは専用の回収ボックスを利用するか、指定の業者に引き取ってもらう必要があります。
モバイルバッテリーと同様に捨て方に困るスマートフォンの処分は、こちらの記事にて紹介しています。
モバイルバッテリーの回収ボックスとは?
モバイルバッテリーを安全かつ環境に優しく処分するために設置されているのが「回収ボックス」です。
では、この回収ボックスとはどのようなものなのでしょうか?
回収ボックスの概要
回収ボックスは、使用済みのモバイルバッテリーやその他のリチウムイオン電池を安全に回収するために設置された専用の容器です。
多くの自治体やリサイクル団体、さらには家電量販店や携帯電話販売店などで設置されており、誰でも無料で利用できます。
モバイルバッテリー内の金属やリチウムは再利用可能な資源であり、適切なリサイクルを通じて環境保護に貢献できます。
回収ボックスの設置場所
回収ボックスは、以下のような場所に設置されています。
家電量販店
ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの大手家電量販店では、店内に回収ボックスが設置されています。
自治体の施設
各自治体の役所や公民館などで回収ボックスを設置している場合もあります。
実際の自治体の例
実際の例として、埼玉県北葛飾郡松伏町の小型家電回収ボックスを紹介します。
概要は以下のとおりです。
松伏町では、使用済小型家電のピックアップ回収も行っています。
詳しくは公式ホームページからご確認ください。
モバイルバッテリーの回収ボックスの利用方法
では、実際にモバイルバッテリーを回収ボックスに持ち込む際の利用方法について解説します。
1. 回収ボックスに持ち込む前の準備
モバイルバッテリーを回収ボックスに持ち込む前に、以下の準備をしておきましょう。
充電を使い切る
できる限りモバイルバッテリーの電力を使い切ってから持ち込みましょう。
これにより、万が一の事故を防げます。
端子部分を保護する
モバイルバッテリーの端子部分が他の金属と接触してショートしないように、絶縁テープなどで端子を覆っておくと安全です。
バッテリーの状態を確認する
外観が損傷している、膨張しているなどの異常がある場合は、直接持ち込まずに、まずは店舗スタッフに相談しましょう。
2. 回収ボックスの使用手順
回収ボックスにモバイルバッテリーを投入する際は、以下の手順に従ってください。
ボックスの場所を確認
店舗内にある回収ボックスの設置場所を確認します。
多くの場合、入り口付近やカウンター近くに設置されています。
バッテリーを投入
準備したモバイルバッテリーをボックス内に投入します。
投入時に無理に押し込まないよう注意してください。
3. 回収後の流れ
回収ボックスに投入されたモバイルバッテリーは、その後どうなるのでしょうか?
リサイクルセンターへ運ばれる
回収されたモバイルバッテリーは、指定のリサイクルセンターに運ばれ、そこで分解・処理が行われます。
資源として再利用
モバイルバッテリーに含まれる金属やリチウムは、再利用され、新たな製品の素材として使われます。
これにより、資源の有効活用が図られます。
モバイルバッテリーの捨て方
回収ボックスが近くにない場合や、別の方法で処分したい場合には、以下の方法も検討できます。
1. 携帯販売店で引き取ってもらう
モバイルバッテリーの適切な処分方法として、携帯電話の販売店に引き取ってもらう方法もあります。
多くの携帯電話販売店では、リチウムイオン電池などを含む小型電気機器の回収を行っており、特に購入した店舗ではこうしたリサイクルの取り組みに力を入れています。
リサイクル促進の一環として、モバイルバッテリーを持ち込むことで、安全に処分してもらえるため、最寄りの店舗に問い合わせて確認してみましょう。
これにより、環境に優しい処分が実現できます。
2. 不用品回収を利用する
不用品回収業者に依頼することで、モバイルバッテリーを含む電気機器を安全に処分できます。
不用品回収は、モバイルバッテリーだけでなくその他のいらないものもまとめて回収してもらえるため、大掃除や引っ越しの際に便利です。
また、回収業者は環境に配慮した適切な処理を行うため、安心して処分できます。
モバイルバッテリーを処分する際の注意点を知る
最後に、モバイルバッテリーを処分する際の注意点をいくつか紹介します。
これらの注意点を守ることで、安全に、そして環境に配慮した処分ができます。
1. 感電や火災のリスクに注意
モバイルバッテリーは、内部に電気を蓄えているため、誤った処分をすると感電や火災の原因になることがあります。
特に、家庭ごみとして捨てるのは絶対に避けてください。
4. 環境に配慮した処分
モバイルバッテリーには、環境に有害な物質が含まれていることがあります。
適切な処分方法を選ぶことで、環境への負荷を軽減し、持続可能な社会に貢献できます。
まとめ
モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を内蔵しているため、通常のごみとして捨てることはできません。安全かつ環境に配慮した処分方法を選ぶことが求められます。
回収ボックスを利用するのが最も手軽で確実な方法ですが、他にも家電リサイクル業者や自治体のごみ処理施設を利用する方法があります。
処分時には、感電や火災のリスクに注意し、適切な方法で処分しましょう。
この記事を参考に、モバイルバッテリーの正しい処分方法を実践し、環境保護に貢献してください。